働き方改革や新型コロナウイルスの影響により、フレックスタイム制やテレワークの導入など私たちの働き方は多様化し、働く人を取り巻く環境は絶えず変化し続けています。また、コロナ禍での激しい環境の変化や先が見通せない状況に、人々は生活や仕事に対して多くの不安やストレスを抱えています。
社会環境が目まぐるしく変化し続けている現在、複雑化する環境の変化に適応する能力として注目されているのが「レジリエンス」です。
今回のブログでは、「レジリエンス」とは何か、またレジリエンスを高める方法や企業の取り組み方についてご紹介していきます。
【レジリエンスとは?】
「レジリエンス(resilience)」とは、「弾力」、「復元力」、「回復力」などと訳されます。一般的には、トラブルや困難な状況の際に逆境を跳ねのけて乗り越えるための「回復力」または「うまく適応する能力」、「自発的治癒力」という意味で多く使われます。
ビジネスにおいて、働き方の多様化や目まぐるしく変化する労働環境に、様々なストレスや不安、困難に直面することも多い現在、これらの激しい環境の変化に柔軟に適応し、乗り越える力である「レジリエンス」が注目されているのです。
【レジリエンスの高い人とは?】
レジリエンスの高い人、つまり、環境の変化に柔軟に適応できる人とは具体的にはどのような人のことをいうのでしょうか?特徴をみていきましょう。
・感情をコントロールし、回復が早い
・物事をポジティブに捉えられる
・自分は達成できるという気持ちが強い
・周囲との人間関係が良好
・ありのままの自分を受け入れている
・失敗を恐れない
次に、これらの特徴をヒントにレジリエンスを高めるための方法をみていきましょう。
【レジリエンスを高める方法】
では実際に、レジリエンスを高めるにはどのような要素が必要なのでしょうか?レジリエンスを高めるための方法を具体的にみていきましょう。
【①感情をコントロールする】
トラブルや困難の結果に対して、落ち込んでばかりでは次に進めません。結果に一喜一憂せずに素早く気持ちを切り替え、冷静に状況を把握・判断し、解決していくことが大切です。感情は、物事の捉え方を変えてみたり、客観的に見てみることである程度コントロールすることができます。
【②ポジティブに考える】
レジリエンスを高めるには、物事を常にポジティブ捉えることが大切です。自分の今までの考え方を見直し、物事を違う方向からみることで、困難な状況も捉え方次第でをよい方向に考えることができます。ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換して捉える練習からはじめましょう!
【③自己効力感を高める】
自己効力感とは、困難な状況であっても「自分はできる」「乗り越えられる」という気持ちのことをいいます。自己効力感が高いと、困難や逆境に直面した時でも常に自分自身や自分の力を信じて乗り越えようとします。
自己効力感は成功体験を積み重ねたりすることで鍛えることができるので、自己効力感を高めるセミナーなどに参加してみるのもよいでしょう。
【④周囲と良い関係を築く】
職場での人間関係など周りの人とよい関係を築けていると、困難やトラブルに直面した際、アドバイスやサポートなど周りが協力をしてくれます。その結果、困難な状況でもうまく乗り越えられる可能性が高くなります。
【⑤ありのままの自分を受け入れる】
ありのままの自分を認めて受け入れ、自分と他人を比較したりしない。「自分には価値がある」と自信をもつことが大切です。自分自身の強みや弱みをきちんと把握し受け入れることで自信がもてるようになり、困難を乗り越えるために発揮できます。
【⑥失敗を恐れずチャレンジする】
失敗してもずっと引きずらず、すぐに気持ちを切り替えてチャレンジしていくことは、困難を乗り越えるために大切です。失敗を成功へのチャンスと捉え、それを糧に成長できるように前向きに捉えましょう。
【企業における取り組み】
レジリエンスを高めるためのヒントをご紹介してきましたが、企業としては、従業員がよりレジリエンスを高めやすくするために、どのような取り組みや環境づくりができるのでしょうか?
【①心理的安全性を高める】
心理的安全性とは、自分が自分らしく、安心していられる環境のことをいいます。従業員が安心して働ける環境づくりをすることで、社員が困難な状況や新しいことにもチャレンジしようとする気持ちが生まれ、結果としてレジリエンスを高めることができるのです。
※心理的安全性については、過去のブログでご紹介しています。
https://smilescore.co.jp/blog/workstyle/psychologicalsafety/
【②小さな目標を立て、成功体験を積み重ねる】
少しの努力で達成できるような細かな目標を立て、成功体験を積み重ねることで仕事に対する自信がつき、レジリエンスを高めることができます。また、こうした成功体験を社内で共有し周りの人に認めてもらうことで、自己効力感を高めることにも繋がります。
【③レジリエンスを高める研修を実施】
感情のコントロールや自己効力感を高める方法は、訓練で鍛えることができます。レジリエンスを高めるために、このようなセミナーや研修を取り入れてみましょう。そうすることで、従業員のレジリエンスが高まり、企業全体としてのレジリエンスも高まるでしょう。
【まとめ】
いかがでしたか?現代の変化の激しい環境に柔軟に対応するための力であるレジリエンスを高めることは、個人にとっても企業にとっても大きな成長に繋がります。まずはレジリエンスについて知り、ものの捉え方や見方を変えることから試してみませんか?
SMILE SCOREでは、従業員のその日の気分や嬉しい出来事を共有することができます。成功体験を共有して、レジリエンスを高める環境づくりをしてみませんか?
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