働き方の多様化、雇用の流動化、ITの進歩などの世の中の流れにより、従業員一人ひとりと向き合い、成果や成長を促すことで組織力の向上を目指す「ピープルマネジメント」が注目されています。
 
今回のブログでは、「ピープルマネジメント」について、導入のポイントやメリットをご紹介します。
 
 
 

【ピープルマネジメントとは?】

「ピープルマネジメント」とは、従業員一人ひとりに向き合い、個人の持つ可能性を引き出すことで成功や成長を促し、組織全体の成果を高めるマネジメント手法です。

従来のマネジメントでは、仕事の実績や目標達成などデータに基づく管理をするのに対し、ピープルマネジメントでは、モチベーションやエンゲージメントの高い状態を維持できるように伴走しながらマネジメントし、それぞれの可能性を引き出すことを重視するマネジメント手法が特徴です。個人の成功や成長を促すことで、組織力の向上を目指します。

 
 
 

【導入のポイント】

ピープルマネジメントを実際に導入するにあたり、具体的にどのようなことに気を付けながらマネジメントを行って行ったらよいのでしょうか?導入のポイントをご紹介します。
 

定期的な1on1ミーティングを行う

定期的に1on1ミーティングを実施することで、従業員一人ひとりとしっかりと向き合います。日頃からコミュニケーションの機会を増やし対話を重ねることで、率直な意見や本音を引き出し、話し合える環境づくりを心がけましょう。明確な目標設定やフォローアップの機会を設けることで、個人のスキルや能力も高まるでしょう。
 
 

【フィードバックを行う】

メンバーの成長を促し一人ひとりの可能性を引き出すために、日々の業務の中で頻繁にフィードバックを実施しましょう。数字だけを見て判断するのではなく、相手の内面を見て改善点や評価、提案などを的確にフィードバックするように心がけましょう。頻繁にフィードバックを行うことで、自分を見守ってくれていると安心して働くことができ、従業員の心理的安全性も高まります。
 
 

研修を実施し、マネジメントの質を高める

ピープルマネジメントを社内に浸透させるために、まず管理者向けのマネジメント研修を実施することが大切です。研修によりピープルマネジメントに関する知識やスキルを身に付けることで、部下と伴走しながら適切なマネジメントが行えるようになります。

ピープルマネジメントでは、メンバーの良さをいかに引き出し、どう活用していくかがマネジメントスキルにかかっています。マネジメント研修を実践してマネジメントの質を高めつつ、試行錯誤しながら一人ひとりに合った手法を見つけ、適切なフォローやサポートを行いましょう。メンバーと向き合い、対話する中で見えてきた課題や目標に対して、どうマネジメントしていくのかが重要です。
 
 

公平な評価を行う

ピープルマネジメントでは、個人と密接に関わることで信頼関係や親近感が高まります。感情に左右され評価が偏りやすくなるため、公平な評価を行えるように注意しましょう。客観的に評価できるよう、多角的な評価方法を導入するなどして公平性を高めることが大切です。
 

 
  

【ピープルマネジメントによるメリット】

次に、ピープルマネジメントを実施することにより、どのようなメリットが考えられるのでしょうか?
 

信頼関係の構築

ピープルマネジメントにおいて、一人ひとりと今まで以上にしっかりと向き合うようになり、強い信頼関係が構築できるでしょう。これまでのマネジメント方式よりお互いを深く理解できるようになり、上司と部下の距離感が近くなることから、自然と信頼関係も深まっていくでしょう。
 
 

自主性が高まる

ピープルマネジメントによって、一人ひとりが自分自身としっかりと向き合い、自分の役割や成果への達成度合いを感じやすくなります。的確なフィードバックや目標設定により、自分のすべきことを明確に理解し、積極的に業務に取り組めるため、自主性が高まるでしょう。また、従業員は会社から必要とされていると実感できることで業務に対して前向きに取り組むことができ、モチベーションの向上も期待できるでしょう。
 
 

エンゲージメントの向上

ピープルマネジメントでは、一人ひとりに親身に向き合うことで信頼関係が構築され、従業員が会社との繋がりを実感しやすくなります。結果として、組織に対する帰属意識や愛着が高まり、エンゲージメントの向上に繋がります。またそれにより、従業員が会社に役立っていると実感できることで、定着率の向上や離職率の低下も期待できるでしょう。

 
 
 

【まとめ】

いかがでしたか?従業員一人ひとりに向き合い、個人の可能性を引き出すピープルマネジメントを導入することで、従業員の自主性を高め、エンゲージメントや生産性の向上が期待できます。従業員のマネジメント方法について、一度見直してみてはいかがでしょうか?
 
 




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