従業員が健康で働けることは、企業にとって重要な課題の一つです。働き方が多様化している現在、従業員一人一人の様子を把握しにくい状況となっており、大切な従業員が健康に働き続けるためには、体の健康だけでなく、心の健康もサポートしていくことが重要です。

今回のブログでは、従業員の心の健康である「メンタルヘルス」について、不調を読み取るヒントや職場での環境づくりをご紹介していきます。



【メンタルヘルスとは?】

「メンタルヘルス」とは、「精神面における健康」「心の健康」を表す言葉です。世界保健機構(WHO)では、「自分の能力を発揮し、日常生活におけるストレスに対処でき、生産的に働くことができ、自分が所属するコミュニティに貢献できる健康な状態」と定義されています。

仕事だけに限らず、私たちが生活していく上でメンタルヘルスに日頃から気を付けることはとても重要です。新型コロナウイルスの影響で、働き方や人との関わり合い方も大きく変化し、それに伴い、従業員はこれまでと違った不安や孤独、ストレスを抱えています。

従業員が健康で働き続けるためには、メンタルヘルス不調を未然に防ぎ、早期発見していくことが企業としての大きな課題となっています。ではまず、早期発見するためのヒントとなるメンタルヘルス不調のサインをみてみましょう。


【メンタルヘルス不調のサイン】

社員が健康であるかどうか、日々心の健康の状態を知ることが大切ですが、周りの人はどのようにしてメンタルヘルスの不調に気付くことができるのでしょうか?

実は、メンタルヘルス不調になった場合、「いつもと違う」と気づく部分があることが多く、このサインを見逃さずに初期に対応していくことがとても大切です。

それでは、サインの具体例を実際にみてみましょう。


出退勤の変化

最近、遅刻や早退、欠勤が増えたなど、これまで真面目に勤務していた社員の勤務状況に急な変化があった場合は注意が必要です。

パフォーマンスの変化

以前より仕事の効率が悪く生産性が下がっていると感じたり、仕事をしていてもどこか上の空で集中していないと感じる場合、メンタル不調に陥っている可能性があります。ミスや事故が目立ったり、いつもと違う場合は特に注意が必要です。

表情・発言の変化

いつもより表情が暗くネガティブな発言が増えたり、発言の回数が減ったりした場合は、ケアを必要としているサインかもしれません。また、発言の内容が仕事に対する不安や不満であったりする場合は早期に対応するのが良いでしょう。

行動の変化

挨拶をしなくなった、元気がない、不自然な行動が目立つ、身だしなみが乱れてきたなどのサインも見逃さないよう、従業員の様子を常日頃からよく観察してみましょう。



このようなメンタルヘルス不調のサインに気付いた場合は、すぐ対応していくことが重要です。また、様々な働き方によりテレワーク社員が増えていますが、この場合、普段の変化や不調のサインに気付きにくい場合が多いため、特に注意が必要です。


 

【テレワーク社員のメンタルヘルスケア】

新型コロナウイルスの影響で働き方が変化し、テレワークが普及しました。在宅勤務では、仕事に集中できる、通勤のストレスがない、働きやすい環境で叩ける…など様々なメリットがある一方で、上司や同僚とうまくコミュニケーションが取れない、孤独を感じる、人との繋がりがない…などと感じるとも言われています。

特に業務以外で話す機会が極端に少なく、仕事中も必要最低限のことだけ話すような状況であれば、人との関わり合いが減り、心の健康も不調になりがちです。

また、テレワークの場合、人と直接会う機会が減るため、メンタルヘルス不調のサインとなるちょっとした変化にも気付きにくいため、テレワーク社員に対しては、普段から積極的にコミュニケーションをはかり、注意深く普段の様子をみていきましょう。

さらに、仕事とプライベートのメリハリがつけづらく、長時間労働になりやすいため、勤務状況を把握したり、疲れ具合などもこまめに確認しましょう。ビデオ会議中の発言が減った、目を合わせて話さないなどといった小さな変化も見ていく必要があります。


【メンタルヘルスケアのヒント】

メンタルヘルス不調の場合、重症化してしまうと長期的な休養が必要になるため、早期に対応していくことが鍵となります。メンタルヘルス不調を未然に防いだり、早期発見をしていくためにはどのようにしたらよいのでしょうか?ここでは、会社としての取り組みのヒントをご紹介します。

メンタルヘルスについて知る

まずは、メンタルヘルスについての知識を増やすことが大切です。研修などを通して社員一人一人がメンタルヘルスについてきちんと理解し、自分自身の心の状態に気付き、不調にならないよう予防やセルフケアをしていく方法を学びましょう。

メンタルヘルスチェックを行う

定期的にストレスチェックなどのメンタルヘルスチェックを行い、社員の心の健康状態を把握しましょう。ストレスチェックやアンケートなど、メンタルヘルスに関するツールを活用するのもよいでしょう。

コミュニケーション

コミュニケーションが不足すると、社員の気持ちも塞ぎがちになり、メンタルヘルス不調となる可能性があります。普段から活発なコミュニケーションを心がけ、特にテレワーク社員とは雑談なども交えながら、積極的に会話の機会を増やしましょう。

相談窓口を設ける

従業員がちょっとした悩みなどを気軽に相談しやすい環境づくりを心がけましょう。上司や同僚などと面談を行い、定期的に社員の様子や状況を確認しましょう。テレワーク社員に対しては、オンラインで行える1on1ミーティングなどを積極的に取り入れましょう。

また、産業医などの専門家を設置し、ちょっとした不調でも気軽にカウンセリングできる環境づくりをしていきましょう。


【まとめ】

いかがでしたか?普段から従業員のメンタルヘルスケアを心がけることは、社員が健康で働き続けるためにとても大切です。テレワーク社員に関しては、普段の様子の変化に気付きにくいため、特に注意が必要です。従業員がより働きやすい環境づくりのためにも、一度この機会にメンタルヘルスケアについて考えてみませんか?


SMILE SCOREでは、従業員の毎日の気持ちの変化を読み取ることができ、把握しにくいテレワーク社員のちょっとした体調不良なども気付くことができます。

従業員のメンタルヘルスケアを考えた環境づくりをしてみませんか?




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