「ダイバーシティ&インクルージョン」という言葉を耳にする機会が増えましたが、なんとなく分かっていても、ちゃんと理解できていない…などということはありませんか?

人材や働き方が多様化している現在、「ダイバーシティ&インクルージョン」に関する企業の取り組みが注目されています。

今回のブログでは、この「ダイバーシティ&インクルージョン」について、その意味や企業における取り組みのメリットなどを交えながらご紹介していきます。


【ダイバーシティ&インクルージョンとは?】

「ダイバーシティ&インクルージョン」は「ダイバーシティ(Diversity)」と「インクルージョン(Inclusion)」という単語から成り立っています。

「ダイバーシティ」「多様性」という意味です。企業における「ダイバーシティ」とは、性別や年齢、国籍、価値観、経験など様々な異なる属性を持つ人材のことを意味します。

一方、「インクルージョン」「包括」「包含」という意味で、多様な人材を認めて受け入れ、それぞれが個性を持ちながら力を活かすことができている状態のことを指します。

つまり、「ダイバーシティ &インクルージョン」とは、従業員一人一人の多様性を互いに認め、それぞれの個性や能力が充分に活かされている状態のことをいいます。「D& I 」とも略され、組織の一体化を目指し、これらを推進していく取り組みのことを表しています。

ダイバーシティ、つまり、企業内が多様性であっても、排他的な組織であったり制度が整っていないと、個人の能力を活かすことは難しくなります。そのため、それらを「インクルージョン」していく、つまり、それに伴った受け入れ態勢や制度が整っている状態が大切となってくるのです。


【ダイバーシティ&インクルージョンに取り組むメリット】

「ダイバーシティ&インクルージョン」に関する企業の取り組みは多岐に渡ります。例えば、代表的なものとして

  • 外国人雇用の促進
  • 高齢者・障害者の積極的な雇用
  • 研修などを通して、LGBTなどダイバーシティに対する理解
  • テレワーク・時短勤務・時差出勤など多様な働き方に対する制度の整備
  • 育児・介護休暇の取得推進と理解、制度の整備

などが挙げられます。

このように多様な人材を受け入れるための企業の取り組み、つまり、「ダイバーシティの推進」により、実際どのようなメリットがあるのでしょうか?

従業員のエンゲージメントや生産性の向上

社員一人一人の生活環境や個性に合った制度が整うことで社員は安心して働ける環境となり、仕事に対するやる気も向上します。自分の個性が尊重され能力が活かされていると実感できれば、モチベーションを高く保ちながら働くことができ、結果として、生産性の向上にも繋がります。

離職率の低下と社員の定着

個性が発揮でき職場環境が充実している状態では、従業員の満足度が高く、離職を考える社員が少なくなります。出産や介護などで離職せざるを得なかった社員であっても、多様な働き方を選択できることで離職せずにすむ可能性が高くなります。結果として、離職率の低下や社員の定着率向上が期待できるのです。

創造的なアイデアが生まれる

多様な人材が集まることで、独創的なアイデアが生まれやすくなります。また、社員が安心して自由に発言できる職場環境にあるため、活発な意見交換が行われ、それらのアイデアが活かされやすい環境になるのです。

そのため、新商品の開発や新たな企業戦略などが生まれやすく、新たな価値を創造できる可能性が高まるでしょう。

優秀な人の確保

「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進している企業では、働きやすい職場環境が整っているため、条件面で就業を諦めていた優秀な人材を確保することが可能になります。

また、多様性を認め個性を活かすことができている企業には多くの応募者の関心が集まるため、より多くの優秀な人材を獲得するチャンスが増えるでしょう。


【ダイバーシティ&インクルージョンの実践へ向けて】

「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進するにあたり、企業の体制を徐々に整えていくことが大切になります。

まずは現状を把握すること。現在の制度を見直したり進歩状況を把握し、それらを共有することが重要です。その上で、実現可能なものから少しずつ取り組んでいくことで、魅力ある企業へ近づいていくことでしょう。

また、社員に対して研修などを行うことで「ダイバーシティ&インクルージョン」の理解を深め、周知しながら取り組むことも大切です。様々な人材に対する社員の理解を深め、無意識に持っている偏見などに気付かせることで今後の対策を考えていくのも良いでしょう。

「ダイバーシティ&インクルージョン」を実践していくことで、企業として大きく成長することが期待できるでしょう。


【まとめ】

いかがでしたか?多くの企業で様々な人材が採用されている現在、お互いを認め、個性を生かしていく「ダイバーシティ&インクルージョン」の取り組みはとても大切です。

相互理解や職場環境を整えていくことで従業員一人一人が個性を生かし、適材適所で活躍できるよう、この機会に一度考えてみましょう!



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