企業の人材不足や働き方改革への対策として、「エンプロイー・エクスペリエンス」は重要な要素として認識されています。従業員が働くことを通して、より良い経験を得られるようにすることで、モチベーションやエンゲージメントの向上、離職率の低下に繋がるとされ、注目されています。
今回のブログでは「エンプロイー・エクスペリエンス」について、向上によるメリットやその方法をご紹介します。
【エンプロイー・エクスペリエンスとは?】
「エンプロイーエクスペリエンス(Employee Experience)」とは、従業員が企業や組織の中で体験する経験価値を意味します。つまり、仕事内容、職場環境、福利厚生、人間関係など、従業員が企業や組織内で行われる経営活動や人事施策などを通して体験するあらゆる経験価値を意味します。
エンプロイー・エクスペリエンスを高めることで、従業員の心身の健康を保ち、組織エンゲージメントや生産性の向上、業務効率の改善に繋げることができます。また、優秀な人材の獲得や定着、離職率の低下といった効果が期待できます。
【エンプロイー・エクスペリエンスの具体的内容】
「エンプロイー・エクスペリエンス」は、従業員が仕事や会社組織で経験できる全ての要素を指します。これには具体的にどのようなものが含まれるのでしょうか?
・仕事内容:業務の難易度、やりがい、達成感、モチベーションなど
・職場環境:オフィス環境、福利厚生、ワークライフバランス、健康推進活動など
・人間関係:(上司や同僚との)信頼関係、サポート体制、コミュニケーションの取りやすさなど
・会社の文化:企業理念、価値観、風土、従業員間の交流など
・キャリア:研修、昇進、スキルアップ、キャリアアップなど
・従業員の満足度:公平な評価、給与体系、やりがいなど
【エンプロイー・エクスペリエンス向上によるメリット】
「エンプロイー・エクスペリエンス」を導入することにより、従業員だけでなく、企業にも様々なメリットをもたらすと期待されています。ここでは、エンプロイー・エクスペリエンスを高めることによるメリットについてご紹介します。
【エンゲージメントや生産性の向上】
エンプロイー・エクスペリエンスを高めることで、従業員の働きがいや安心感が高まり、会社に対するエンゲージメントの向上が期待できます。結果として、会社全体の生産性の向上へ繋がると考えられています。
【優秀な人材の確保】
エンプロイー・エクスペリエンスを高めることにより、従業員は働きやすさや、やりがいを感じて働くことができるようになるため、人材確保や定着率の向上が期待できます。また、従業員がやりがいをもって働いている企業は、魅力的な会社に映るため、採用活動においてもアピールポイントになります。
【働き方改革】
エンプロイー・エクスペリエンスを高めるためにテレワークや時短勤務など従業員それぞれの事情に合わせた多様な働き方を取り入れ、長時間労働の見直しなど働く環境の整備に取り組むことが大切です。これらの取り組み自体が結果として、働き方改革の一環となります。
【エンプロイー・エクスペリエンスを向上させるための取り組み】
「エンプロイー・エクスペリエンス」を高めるためには、企業としてどのような取り組みを行っていけばよいのでしょうか。具体的に取り組むべき内容についてみていきましょう。
【エンプロイージャーニーマップの作成】
従業員が入社から退職までの企業生活における経験を時系列に沿ってまとめた図をエンプロイージャーニーマップといいます。従業員が経験を通して、その時どのような感情や思考を抱くのかを可視化し、整理したものを従業員の視点に立って記入します。
エンプロイージャーニーマップの作成により、企業は従業員の経験価値を可視化できるようになり、具体的な取り組みを検討しやすくなります。
【従業員アンケートの実施】
従業員の健康状態やストレス状況を把握するために、ストレスチェックを実施しましょう。従業員が抱えている問題を早期発見し把握することで、エンプロイー・エクスペリエンスについての計画も立てやすくなります。
また、従業員満足度調査やアンケートの実施により、従業員が日頃感じていることや満足度や不満などの現状を把握できるため、エンプロイー・エクスペリエンス向上のための課題が見つかり、改善に向けて取り組むことができます。
【労働環境の整備と改善】
従業員が健康的で満足度の高い会社生活を送ることができるよう、働く環境を整備することが大切です。社員同士がコミュニケーションの取りやすい風通しの良い職場環境を作り、休暇を取得しやすい雰囲気や仕組み作りなど労働環境の見直しを行いましょう。福利厚生やワークライフバランスの充実も重要な要素です。
従業員がより快適な会社生活を行うことができるよう、従業員の意見をもとに環境の見直しを行い、改善していくことが大切です。
【健康経営の推進】
従業員の健康管理を考え、少しでもストレスなく働くことができるよう、心身ともに健康で働ける環境を作り、健康経営の推進に積極的に取り組むことが重要です。労働環境の見直しや定期的なストレスチェックの実施などを積極的に行うことにより、社員が安心して働ける職場作りを目指すことが大切です。
【まとめ】
いかがでしたか?「エンプロイー・エクスペリエンス」を高めることで、従業員のエンゲージメント向上や離職率の低下、生産性の向上などの効果が期待できます。まずは、従業員アンケートの実施などにより現状を把握し、エンプロイー・エクスペリエンスを高めるための環境づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。
従業員の気持ちを見える化する感情コミュニケーションツール
SMILE SCORE
無料トライアルはこちら
Comments