「リスキリング」という言葉を聞いたことはありますか?

リスキリングとは、時代の変化によって生まれる新たな職種や業務に対応した新しいスキルを習得することを指し、近年注目されている言葉です。

今回のブログでは、リスキリングについてやリカレント教育との違い、導入のメリットなどをご紹介していきます。

 
 
 

【リスキリングとは?】

「リスキリング(reskilling)とは新しい職種に就くために、あるいは、現在の職業で成長分野の業務の変化に対応するために必要とされる新たなスキルを獲得することをいいます。

急速なデジタル化に対応するため、従業員に新たな業務のスキルや知識の獲得をしてもらうためにリスキリングを導入する企業が増えてきています。

 
 
 

【リスキリングが注目される背景】

それでは、なぜ今リスキリングが注目されるようになったのでしょうか?ここでは、リスキリングが注目されている背景をみていきましょう。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の促進やAI技術により、デジタル化に対応するための新たな業務のスキルや知識の獲得、つまり、リスキリングを促進する必要が出てきました。DXにより、時代の変化に伴った業務効率アップや生産性の向上で良質なサービスが提供できるようになると同時に、それに伴う社内のデジタル化によりデジタル技術を活用するための新しいスキルの習得が必要となりました。

また、働き方改革や新型コロナウイルスの影響により、働き方の見直しやテレワークが導入されました。顧客とのやり取りが対面からオンラインへ移行したり、デジタル化や働き方の変化により、既存の働き方では対応できないケースが増えてきています。

さらに、2020年に開催された世界経済フォーラムの年次総会(通称:ダボス会議)での「2030年までに全世界で10億人をリスキリングする」との宣言を受け、各国や各企業でリスキリングに対する資金や教育プログラムの提供が開始されました。



【リスキリングとリカレント教育の違い】

リスキリングと似た概念としてリカレント教育が取り上げられますが、リスキリングとリカレント教育にはどのような違いがあるのでしょうか?

リカレント教育とは、一度社会に出た人がその時に必要なタイミングで再び教育機関に戻って学び、その後にまた就職するというサイクルを繰り返すことをいいます。

リカレント教育もリスキリングも新たに学び、スキルを獲得するという点では同じですが、リカレント教育は一旦職を離れます。一方、リスキリングは企業に在籍しながら業務に必要な新たなスキルの獲得を目指すという点で異なります。


【リスキリング導入によるメリット】

それでは、実際リスキリングを導入することにより、どのようなメリットが得られるのでしょうか?


新しいアイデアが生まれる

新しいスキルや知識を習得することで、これまでと違った角度で物事を捉えることができるようになります。これまでより視野が広がり、新しいアイデアが生まれやすくなります。
 
 

業務の効率化

リスキリングによりデジタル技術を習得することで、業務の効率化ができるようになります。技術を習得した従業員が既存の業務に活かし、すぐに実践できるため、スムーズに仕事を進めていくことができます。
 
 

人材採用や育成のコストが抑えられる

リスキリングは働きながらスキルや知識の習得を目指すため、新たな人材の採用の必要がなく、採用コストを抑えることができます。また、既存の社員が学ぶため、一から人材を育てる必要がなく、人材育成コストの削減にも繋がります。 
 
  
 

【ポイントや注意点】

実際にリスキリングを行っていく際、どのような点に気を付けたら良いのでしょうか?ここでは、リスキリングの導入におけるポイントや注意点をご紹介していきます。
  
 

内容や目的を明確にする

事業内容や経営戦略をもとに今どんなスキルや知識が必要なのか、何を習得するべきなのかを決めます。どの従業員にどんなスキルが必要なのかを明確にしましょう。

また、リスキリングの必要性や目的を社員に対して事前にしっかりと説明を行い、理解してもらうことでリスキリングを促進しやすい環境づくりができます。
 
 

習得内容・方法を決め、環境を整える

リスキリングには研修・オンライン講座、eラーニングなど様々な学びの方法があるため、従業員の働き方に合った学習方法を導入したり、個人の勤務時間や仕事内容に合わせて幅広く選択できる仕組みづくりをしましょう。

また、学習内容や方法が決まったら、それに必要な社内設備や学習環境を整えていきましょう。
 
 

【継続できる体制を整える】

リスキリングで習得したスキルや知識は、実務で継続して実践していくことで効果が発揮されます。獲得したスキルが無駄にならないよう、従業員がモチベーションを維持しながら取り組める仕組みづくりをしましょう。

インセンティブをもうけたり、仲間と取り組ませるなど、やりがいを持って継続的に実践することができるように体制を整えましょう。リスキリングで獲得したスキルにより、自分が成長していると感じられる仕組みづくりができれば、モチベーションもUPします。


 
 

【まとめ】

いかがでしたか?デジタル化に伴った技術を獲得するため、リスキリングの必要性が高まってきています。必要性を感じながらも実施に踏み出せていないのであれば、まずはリスキリングの必要性や目的を社内に周知することから始めてみませんか?
 
  

 
 
 
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