「相手と区切りを持たずに、相手の背景や経緯にリスペクトする」

今回のゲスト:吉谷愛さん 深井龍之介さん

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1972年福岡県生まれ。短大を卒業後、北九州の会社に就職。24歳のとき、プログラマに転職。29歳で結婚退社するものの、夫の失業にともないフリーランスのプログラマに復帰。法人化後は未経験者を採用してエンジニアに育成するスタイルをとりながら拡大し、現在は社員数70名のフロイデ株式会社の代表取締役社長に。「無職フリーターを1000人エンジニアにする」(海外採用も含めて)をミッションとし、様々な企業のWebやアプリ開発を行っている。著書:「土日でわかるPythonプログラミング教室」など。2児の母。

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フロイデ株式会社 非常勤取締役

株式会社COTEN 代表取締役CEO

九州大学卒業後、大手メーカーの経営企画室に配属。退職後は、2014年から福岡のスタートアップ企業に取締役として参加。2016年に株式会社COTENを設立。新しい世界史データーベースの研究開発の傍ら、福岡の様々なスタートアップのドライブに貢献。特に事業計画·採用·組織設計·資金調達がメイン領域。現在は無職フリーターを1000人エンジニアにするフロイデのビジョンに共感し、7月から非常勤取締役として正式にJOIN。


このコーナーでは、今日のゲストに毎日を活き活きとグローバルにはたらくコツを教えていただきます。

まずは、3つのキーワードを元にお話をお伺いします。

◆働き方(休暇の取り方)

◆評価システム

◆コミュニケーション です。


最初に、働き方についてお伺いします。労働時間帯を聞かせて下さい。


深井)会社の基本的な労働時間帯は9時から18時ですが、フレックス制度、リモートワーク、在宅勤務は積極的に導入してますので、人によって異なるところもあります。自分たちのライフスタイルに合っていて、かつパフォーマンスが出しやすい時間帯ですね。


最近は、女性でライフスタイルに合わせた在宅勤務を希望される方もいますが、(貴社は)男女関係なく可能なんでしょうか。


深井)吉谷さんは、女性で主婦もされながら社長されてます。家族も大切にされてますよね。

吉谷)そうですね、基本的には家庭と仕事はトレードオフにはならないんですけど、家事と仕事はトレードオフになるかもしれないと考えています。自分の生活があって仕事があるという価値観は共通しています。それは、男性も女性も同じだと思ってますので、うちは男性も育児休暇の取得実績ありますよ!


それは非常に素晴らしいですね!長期休暇は取りやすいですか。


吉谷)はい、有休の消化率は非常に高い方だと思います。


それは、働いてる方からすると安心ですね。


吉谷)そう思っていてくれたら嬉しいです。


では続いて、評価システムです。深井さんが入られてから改善・改良を行っているというお話を先ほど少し伺いました。   


深井)今ちょうど評価制度·評価システムを作り直しているところです。新しい組織に合わせて変わってきています。実はここ最近、幹部の人たちを採用してきていたんです。経営層を補強し、だいぶパワーアップしてきました。すごい優秀な方々を吉谷さんにも捕まえてきていただいて、ジョインしていただいてる状態なんですね。そういう優秀な人たちがいる状態で、評価システムがランニングできる体制が整ってきたので、結構がっつりいろんな定義をちゃんとしてちゃんと見える化された状態で評価できるシステムをつくっています。「ジョブ·ディスクリプション」というんですが、例えばエンジニアの中でもシニアエンジニアや駆け出しのエンジニアなどを段階的にも職種でも分けて、それぞれどういうことが求められるのかをちゃんと文字化して見えるようにして、それをそれぞれが目指していくようにし、それに対して足りているか、足りていないかで評価します。普通のことなんですけど、それをちゃんとやるというフェーズに入ってきました。

吉谷)深井さんが入ってくる前に私も一生懸命に評価システムをつくって、いろいろしていたんですけど、なかなか馴染まなかったんです。その時に深井さんが「社員が納得するようにやりましょう。むしろ社員からこういうふうに評価してほしいというやり取りを繰り返して、初めてどんな評価システムかということが彼らに腹落ちします」と伝えてくれました。今回の評価システムを導入する前には、社員ともコミュニケーションを取ってくれて、土壌をつくってくれたという経緯がありましたね。


意見を聞いていく中で、予想していたものと違う意見は出てきませんでしたか?


深井)実際にいろんな意見が出てくるので、すごく良い意見もあれば、言い方は悪いですが独りよがりな意見なども出てきます。それをまとめていくんですけど、そもそも評価制度ってそのものも大事なんですが、それ以上に機能させていくことの方が難しいんですね。今、フロイデは新しい経営陣が揃ってきたので、その人たちがいればすごく機能していくなとの思いでやっています。


機能させていくことが大切ですよね。そして先程伺った「一旦社員の意見をしっかり聞いて意見を吸い上げる過程」も重要だと感じました。


深井)納得してもらうためのプロセスとして、丁寧に説明しています。そうでないと勝手に決められた他人事のようになってしまいます。社員が二万人いたら難しいですが、今の人数ならまだ巻き込めますので。


有り難うございます。続いて、3つ目のコミュニケーションです。一緒に働いている仲間とスムーズにコミュニケーションを取るために何か工夫されていることはありますか?


深井)実はこれが今一番力を入れていて、実は月に1回、リモートワーカーや東京支社の社員も含めた全社員を福岡に集めて、自己開示をやっています。少し変わってるんですけど。要は一緒に働く人たちの「何が分かりあえてたら働きやすいか」を突き詰めて考えてたときに、自分の強みと弱みを好意的に受け取ってくれている状態をつくれてないと、不毛なコミュニケーションが生まれるんですね。例えば前提として、君はこういうところが得意で、こういうところが弱くて、それはなぜかというとこういう人生だったんだね、こういう特性があるからなんだねと。大事にしている価値観があるからこういう受け答えをして、それも分かりあった上でそれで良いんだよという状態になってると、ものすごく個々人が組織の中でもエネルギーを発しやすくなります。自分を殺さなくてよくなるので。そういう状況をつくる第一歩として、お互いの人生について本人ができる最大限で開示しあうことを、会社としてやっています。


やってみていかがですか?


深井)すごく盛り上がってます。最初はなかなか言いたがらないんですけどね、特にエンジニアさんはシャイな方が多いので。正直僕もやれって言われたらそんなにやりたくないです。でも一回やってみると、自分の人生の話をみんなが聞いてくれるんです。結果的に、一番嫌がっていた人が一番喋ってたりします。


それでは、最後にズバリお伺いします。深井さんが考える、毎日を活き活きとグローバルに活躍できるコツを聞かせて下さい。


深井)自分が気を付けているのは、外人として思わないようにしてます。同じ人間として付き合うようにしていますね。働く働かない以前に、実は僕は「異文化の人たちを知るためにインタビューする」という趣味があるんです。香港とかに行って、イスラム教のモスクに入り、中にいる方にインタビューしています。そういうマインドはすごく仕事にいきてるなと思っていますね。韓国人のみんなを採用するときとかもそうなんですが、自分が相手と区切りを持たずに、相手の背景や経緯を理解してリスペクトします。先ほどの自己開示と同じです。自分と違うという思い方ではなく、リスペクトしながら相手の背景を理解することを楽しむのがコツですね。単純に興味をもつというところかもしれません。


深井さん、有り難うございました。


▼この記事の放送映像は42分過ぎから▼

【The Global News Of The Weekend】とは…

毎週土曜日の朝(AM9:00-AM9:55)、グローバルに活躍しているゲストをお迎えして、『GLOBAL』をテーマにお送りするコミュニティラジオ天神のラジオ番組。

「SMILE SCORE presents Smile Work Style」はこの番組内のコーナーで、AM9:40頃の放送を予定しています。


【放送中の裏話】

素晴らしい女性CEOのお手本になるような吉谷さんと、バランス感覚の大変優れた深井さんのお話をお伺いしました。年代も性別も経験も違う人同士が、たくさんのコミュニケーションの中で良いサービスと組織をつくっていこうとしているのが打合せの中でも垣間見ることができ、大変感動しました。今後の展開も楽しみにしています。


この記事は、福岡のラジオ放送局コミュニティラジオ天神FM77.7MHzで放送されているラジオ番組
「The Global News Of The Weekend」(毎週土曜日AM9:00~AM9:55)内のコ―ナー

「SMILE SCORE presents Smile Work Style」を文章化をしたものです。

※SMILE SCOREは、この番組のコーナースポンサーです※


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