「違う考え方があって全てアリなんです」

今回のゲスト:澤円さん

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外資系大手IT企業で働く傍ら、多くのスタートアップ企業の顧問や琉球大学の客員教授を務める。11月26日に三冊目となる書籍「あたりまえを疑え。自己実現できる働き方のヒント」が発売される。Twitterアカウントはmadoka510。


このコーナーでは、今日のゲストの澤さんに毎日を活き活きとグローバルにはたらくコツを教えていただきます。

まずは、3つのキーワードを元にお話をお伺いします。

働き方(休暇の取り方)

◆評価システム

◆コミュニケーション です。


まず、働き方についてお伺いします。

労働時間帯について伺いたいんですが、澤さんは9時~18時等の決まったお時間でお仕事されてるんでしょうか。


澤)そうではないんですよね。はっきり言ってしまうと、これは2番目のキーワードの「評価システム」と絡んでくるんですけど、時間と評価は一致していないんです。時給ベースで働いているわけではないので、何時間働いたからいくらお給料をあげますというものではなく、ある求められる成果があってそれを達成するために時間を使うという考え方なんです。例えば、その求められる成果を上げるために1日1時間で十分だったらそれでいいですよという考え方なんです、極端な話をすればですね。ただ、1時間でクリアできるくらい簡単な課題がいつも降ってくるわけではないので、それなりに時間は必要になると思うんですが。時間の使い方というのは、要するに机に向かっている状態が仕事をしているというわけではなく、会社行くのも仕事をしてることとは一致していなくて、あくまでも成果を出すための手段として、必要なら通勤すればいいし、机に向かえばいいし、お客様の先に向かえばいいという考え方になります。


では時間帯は特に決まっていなくて、成果によってということですね。


澤)時間帯も決まってませんし、もっと言えば働く場所も決まってないんです。先ほど5社のベンチャー企業の顧問をやってるという話もしましたけど、例えばその企業に行って経営者と話すときも、朝から晩まで話してるというわけではなく、ある1時間のミーテイングをやったら、そこで席をお借りして自分の会社の仕事を少しやって、という一日がモザイク模様になってるんです。この時間はこの会社のこの仕事、次の時間は別の会社の別の仕事という感じで日々過ごしています。


ではその成果によって、評価はされるということですね。


澤)そうですね。ただその成果というものが、明確に数値化されるということがとても大事だと思います。数値にしていないと主観で評価することになるので、俺的にいうとこいつはよくやってるということになりますよね。それが確でない状態だから、なんとなく上司よりも長くいようとか、早く会社に行こうとかっていう、成果とは紐づかないけれどもとりあえずやっておこうというアクションに繋がります。それってちょっと言葉は悪いですけれども、人生を得してる感じになってないので。やっぱり成果を数値化するって大事だと思いますね。


例えば、澤さんのお仕事を数値化するとなるとどうなりますか。


澤)僕の場合だと、一応マネージャーをやっていてチームを率いている状態です。顧客セグメントといって、どういうお客様かをカテゴライズしているんですがそのカテゴライズされたものの中に法人というものがあって、そのお客様は全て担当しています。普通は製造業担当とか〇〇社担当等に分けられたりするんですが、我々は全部です。その全部の中で全てのテクノロジーに触れてお客様に価値を伝えるという結構広いことをやってます。セッションという形で、プレゼンテーションやデモンストレーション、あるいはホワイトボードを使ったいろんなディスカッション等で、お客様に時間をいただいて価値を伝えています数値化するのは、まずはその回数。何回そのお客様に対してやったのか。そして、それをやったことによってお客様にうちの会社の製品やサービスを買ってもらう金額。売上金額です。直接何かを売るということではなく、間接的にはなるんですが、結果的にその売上に繋がった金額。あとは、お客様からアンケートを取った時の満足度。これらが数値化されて評価に繋がるということなんです。


ここまで詳細に数値化された評価は初めて聞きした。大変新鮮です。


澤)今働き方改革っていろんなところで言ってますけど、まず改革するためには何が必要かというと、何をもって働いたのかを見える状態にする、可視化をしてあげるということがすごく大事です。英語でいうmajormentですね。そのためには全ての評価が数値化されるようにしようということです。数値というとすごく味気ないように聞こえるかもしれませんが、評価において味気ってあまり必要ないんですよね。もちろん、人となりや良い人だよねって人として評価するのは大事なんです。ただ仕事ということに関しては、ちゃんと数値化してかないと何をもって頑張ったのかが分からない、力の入れ方が分からなくなります。ですので、その部分に関しては必ず数値化した方がいいですよと、いろんな経営者の方々にはアドバイスさせていただいてます。


ありがとうございます。それでは3つ目の「コミュニケーション」についてお尋ねします。ご自身のチームの中で、円滑にコミュニケーションを取るために何か工夫されてることはありますか。


澤)よく報連相って言葉がありますよね。報告・連絡は全てツールでやってしまえばいいと僕は考えています。〇〇のお客様に会ってこんなことになりました…というのを全部ミーティングでやってしまう必要はなくて、ツール上で自動的に出てくる状態にします。連絡はチャットツールやメールで十分です。手を抜いてるのではなく、時間は有限のため効率化するためなんです。コミュニケーションは、基本的に相談のためにします。これはやはり顔を合わせて会話をする価値があると考えているんです。この相談事は、例えば心配事を解決する内容もあれば、こんなことしたいんですというワクワクするような内容もあります。相談って全て未来の話です。報告は過去の話で、連絡はその時点の話なんですが、相談は未来をどうしたいかという将来の話や、まだ起きていない話をすることなんです。これは面白いですよね!だから、ぼくはここに時間をなるべく使おうと考えています。


私はお話をお伺いしながら、澤さんの部下になりたいと思いました。


澤)いやーでも僕の部下だと苦労しますよ。モノ忘れは激しいしポンコツなので。だから、チームメンバーと上手にやっていけてるのかもしれません。


最後にズバリお伺いします。澤さんが考える、毎日を活き活きとグローバルにはたらくコツを聞かせて下さい。


澤)世の中には違う考え方があって、それは全てアリなんだと思うこと。ここに尽きると思うんです。日本では、普通、一般的に、常識的にという言葉を使うのが好きなんですけど、一歩外に出るとそれが全く通用しないんですね。ちなみに、先ほどの中継先のブランドンともよく話すんですけど、サンフランシスコに行って変態って言われるのってすごく難しいそうなんです。みんな個性派ばかりだから。僕が向こうに行っても「髪の長い東洋人」と一つの存在として見られるだけで別に目立たないんです。でも、日本って塊で見てしまうところがあります。そうではなくて、「個々がそれぞれ独立しそれぞれが良い」という価値観が違うのをすべて受け入れることがまず大切です。そのために英語を話さなければならないとかそういうことではなくて、他人と違う自分を誇りに思うことと、自分と違う他人をリスペクトすること。これだけで全然違うのではないかなと思います。


澤さん、有り難うございました。


▼この記事の放送映像は43分過ぎから▼

【The Global News Of The Weekend】とは…

毎週土曜日の朝(AM9:00-AM9:55)、グローバルに活躍しているゲストをお迎えして、『GLOBAL』をテーマにお送りするコミュニティラジオ天神のラジオ番組。

「SMILE SCORE presents Smile Work Style」はこの番組内のコーナーで、AM9:40頃の放送を予定しています。

【打合時の裏話】

エンジニアとして上手くいかなかった時、知識やスキル習得のため自分自身に分かりやすく説明を繰り返し、それを社内でアウトプットし始めたことが現在の姿のきっかけになったとおっしゃる澤さん。実力が認められてからは、その内容をコンテンツ化していくことに努めたそうです。事前に澤さんの本を数冊読んでいましたが、たしかにその一貫性のある内容は大変分かりやすく、放送中も思わずメモを取りたくなってしまうほど内容の濃いものでした。ちなみに、つい最近(2018年11月)出版された新刊「あたりまえを疑え」には、役に立たない思い込みを捨ててめざましく成長していくための考え方と具体的なノウハウが紹介されています。この記事や動画映像ではもの足りないという方は、ぜひチェックしてはいかがでしょうか。


この記事は、福岡のラジオ放送局コミュニティラジオ天神FM77.7MHzで放送されているラジオ番組
「The Global News Of The Weekend」(毎週土曜日AM9:00~AM9:55)内のコ―ナー 
「SMILE SCORE presents Smile Work Style」を文章化をしたものです。
※SMILE SCOREは、この番組のコーナースポンサーです※


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