現在、「働き方改革」や新型コロナウィルスの影響で、働き方や企業のあり方について頻繁に議論され、注目されています。今回はその中でも、個人の健康や幸福度に着目した「ウェルビーイング」について、ご紹介します。

【ウェルビーイングとは?】

「ウェルビーイング(Well-being)」は英語で「幸福、健康」という意味ですが、ビジネスで広く使われている「ウェルビーイング」の概念は、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味するものです。

1946年の世界保健機関(WHO)憲章では、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあること(日本WHO協会:訳)」と定義されています。

引用元:公益社団法人 日本WHO協会(健康の定義について)

「ウェルビーイング」は、従業員の健康やワークライフバランスを整えるための重要な要素で、より良い組織運営を行うためにとても重要だと考えられています。従業員一人ひとりが健康で幸福(=ウェルビーイングな状態)であれば、組織の生産性や成長も期待できるということです。

【ウェルビーイングへの取り組み】

イギリスのウォーリック大学の研究によると、「幸福度の高い従業員は、そうでない従業員に比べて12%生産性が上がる」という実験結果が出ています。この研究から、従業員がウェルビーイングの状態であることは、会社の生産性が上がる大きな要因であるといえます。

参考文献:Oswald, Andrew J. , Proto, Eugenio and Sgroi, Daniel. “Happiness and Productivity” (2015) 

では、ウェルビーイングを実現するために、企業はどのようなことに取り組めばよいのでしょうか?

ワークライフバランスに関する取り組み

ウェルビーイングの状態であるためには、仕事だけではなく、プライベートも尊重することが大切です。長時間労働を避けるために、労働時間の見直しや有給休暇を取りやすい環境づくりをするなど、社員の仕事とプライベートのバランスを気遣う企業側の取り組みが必要です。

また、個人のワークスタイルに合わせ、テレワークやフレックスタイム制の導入などを積極的に取り入れることで、ウェルビーイングの実現に役立ちます。

人間関係やコミュニケーションに関する取り組み

精神的・社会的に健康であるためには、職場での良好な人間関係や円滑なコミュニケーションがあってこそ。職場の雰囲気や人間関係をよくするためにも、普段からこまめなコミュニケーションを心がけ、お互いに信頼し合い、助け合える環境づくりが大切です。

また、テレワークではコミュニケーション不足に陥りやすいため、積極的なコミュニケーションが必要となります。チャットツールなどを上手に活用しましょう!

従業員の健康を考える

ウェルビーイングを実現するためには、健康への取り組みが不可欠です。海外ではウェルビーイングの概念が広く認知されており、2007年にアメリカのGoogle社で始まったマインドフルネス研修「Search Inside Yourself(SIY)」で行われる「瞑想」などがすでに多くの企業の研修で取り入れられ、実践されています。

健康的に、かつストレスフリーで精神的にも健康である環境づくりが進められるよう、小さなことでも取り組んでみましょう!

SMILE SCOREで従業員の健康を把握し、ウェルビーイングの実現を目指しましょう!


【まとめ】

いかがでしたか?ウェルビーイングに着目して企業側が取り組むことは、会社にとっても大きなメリットとなります。社員がより良い状態で日々働けるように企業側も積極的に取り組んでいきましょう!



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